「蔵のある家」は誰もが一度は耳にするほど、ミサワホームの主力商品です。蔵を設ける事によって、費用や生活スタイルなど、通常の家とどのような違いがあるのでしょうか?
ミサワホームの「蔵のある家」とは
【ミサワホーム公式HPより引用http://www.misawa.co.jp/】
空きスペースに自由に使える「蔵」を設けた家が、ミサワホームの「蔵のある家」です。
蔵の設置場所は6タイプがあり、1階の居室と繋がったものや、2階よりさらに上に階段で昇り降りできるものなど、生活スタイルに合わせて選ぶ事ができます。
また、蔵を設けた階は0.5階分高くなりますので、ひろびろとした吹き抜け空間のある部屋にもなります。
建物と容積率の関係
建物の設計は、都市計画法で定められた「容積率」の基準に基づいて行わなければなりません。
容積率とは、敷地面積に対する「延床面積」の割合の事です。延床面積の制限によって、その地域の人口を把握し、電気や水道の供給や、災害時のインフラを整備する事ができます。
ミサワホームの蔵は、この容積率に含まれない大きさ(=居住空間と見なされない)で設計されているので、敷地面積が狭くてお悩みの方には、建物のスペースを限界まで有効利用できる嬉しい設備です。
蔵のある家の坪単価は?
【ミサワホーム公式HPより引用http://www.misawa.co.jp/】
約58〜69万円
1スペース設ける事によって、価格が高くなるのでは?と思ってしまいますが、意外にもハウスメーカーの中では比較的安価な方です。
大手ハウスメーカーでもトップクラスに高いと言われる、三井ホームの平均坪単価は約80万円と比較してみましょう。
・ミサワホーム 約2,320〜2,760万円
・三井ホーム 約3,200万円
価格にしてみると、ミサワホームの安さが一目瞭然ですね。
坪単価には、家を建てる際のその他諸費用が含まれない場合もありますので、約200万円程上乗せしても、約3,000万円となります。
※坪単価はそれぞれのご家庭のプランニングによって大幅に変わりますので、あくまでも目安としてお考えください。
蔵のある家・デメリットは?
限られた敷地を有効利用でき、収納が増えて主婦の方からも支持される蔵のある家ですが、こんな意見もあるようです。
・蔵を設けた事で、建物の外観が間延びした見た目になる
蔵のスペースを避けて各階の窓が設置されますので、外から見ると窓と窓が離れて違和感を覚えるという方もいるようです。
・地域によっては容積率に算出されてしまう
・土地の用途制限に触れるため、天井高1.1cmタイプしか選べず、使い勝手が悪くなった
容積率は各自治体によって定められていますので、蔵の設計が基準に触れてしまう事もあるようです。
ミサワホームの蔵は、様々な規制を配慮して、天井高1.1cmと1.4cmを選ぶ事ができますが、初めから1.4cmの蔵を期待していた人には、1.1cmの高さは少し物足りなさを感じてしまうようです。モデルハウスでどちらの高さも体験しておくと良さそうですね。
・天井が低く、背の高い人には使いづらい
・階段が増えて年配の人がいる家庭では不便
蔵自体はもともと1日に何度も出入りするための空間ではありませんが、身長170cm以上の人には、毎回かがんで出入りするのが負担となるようです。
ロフトのようなハシゴで昇り降りするタイプではなく、階段が付いているので安全と言われていますが、やはり足腰の悪い方は階段の多さに不便さを覚えてしまうようです。
●こちらもご参考下さい。
→ミサワホームの「蔵のある家」にはデメリットもある?