フレンチスタイルは、フランスの片田舎風のアンティークなデザインが特徴的な様式です。
この記事では、フレンチスタイルの詳細な特徴や、コンセプトとして選ぶ際の注意点のほか、フレンチスタイルを手掛けているおすすめのハウスメーカーについてご紹介します。
■フレンチスタイルの家の特徴は?
【インターデコハウス公式HPより引用http://www.idh.co.jp/】
フレンチスタイルとは、その名の通りフランス風の家づくりを反映させた様式です。
特に、地中海寄りの南部フランスの様式を「メディタレーニアン」と呼び、漆喰や無垢材などの天然素材を効果的に取り入れた家づくりは、日本国内でも注目されています。
南部と違い、北フランスの片田舎をイメージしたスタイルはシャビーシックになり、同じフレンチスタイルでも、その仕上がりは若干異なります。
フレンチスタイル共通の特徴には、タイルをキッチンや洗面所などの水回りに使う点や、妻飾りの使用、アイアン素材の手すりやドアノブ等などがあります。
また、寄棟屋根の外観も、フレンチスタイルの大きな特徴です。屋根には瓦を用い、北フランス風はフラットなF瓦、南フランス風ではS瓦を用います。
カラーコーディネートにおいては、外観、内装共に白を貴重とし、木材やパステルカラーの壁紙との組み合わせが行われます。
全体的にアンティークでエレガントなデザインになるため、フレンチスタイルは比較的女性に好まれる様式です。
■フレンチスタイル住宅の注意点は?
フレンチスタイルの住宅は、フランスの気候に合わせて発達した様式です。
湿度が多く梅雨の多い日本に比べ、フランスの気候は梅雨がなく夏場は乾燥しています。
フレンチスタイル様式を日本で再現する場合は、この点を頭に入れておくと良いでしょう。
また、フレンチスタイル様式の定番デザインとなっている寄棟屋根ですが、屋根の継ぎ目が多く、雨漏りが起きやすい弱点を持っています。
フレンチスタイルの外観を演出するためには欠かせませんが、雨の多い地域では、特に雨漏りに掛かるメンテナンス費用も考慮しておきましょう。
その他、フレンチスタイルを手掛ける輸入住宅メーカーには、天然素材の使用を目玉にしている所もありますが、天然の無垢材は、部材によっては反りが激しく生じる物もあり、年数の経過と共に見た目も劣化して行きます。
この点を「味わい」と捉えるか、手入れが大変と思うかも、考慮しておく必要があります。
また、フェミニンなアンティーク調のフレンチスタイル様式は、強い個性を持つデザインです。場合によっては、お持ちの家具がお部屋で浮いてしまい、統一感のないインテリアになってしまう事も考えられます。
フェミニンに寄り過ぎて男性が敬遠してしまうデザインにならないよう、ご夫婦で完成イメージを良く話し合っておく事をおすすめします。
■フレンチスタイルを手掛けるおすすめメーカー
欧米の家づくりが注目され、フレンチスタイルの家づくりを提供しているハウスメーカーが数多く登場しました。
今回は、そのうち全国に展開しているハウスメーカーに限定してご紹介します。
□三井ホーム
【三井ホーム公式HPより引用http://www.mitsuihome.co.jp/】
大手ハウスメーカー・三井ホームには、『VENCE(ヴァンス)』や、モダン寄りの『chouchou(シュシュ)』、エクステリアに特化した『PHIL COURT(フィルコート)』など、フレンチスタイルの商品が複数用意されています。
三井ホームは、デザイン性の高い家づくりに力を入れているメーカーです。
坪単価が高い事でも知られるメーカーですが、大手ならではの暮らしやすさの工夫や、コーディネート提案力は一見の価値があります。
→三井ホームはこちらから
→三井ホームの坪単価や口コミは?【巧みなデザイン】
□インターデコハウス
【インターデコハウス公式HPより引用http://www.idh.co.jp/】
輸入住宅メーカー・インターデコハウスは、フランス・イギリス・北欧などをコンセプトとした、ヨーロッパ風の家づくりを行っています。
商品ラインナップには、南仏風の『プロヴァンス』『フレンチ』『アルル』、北西部のブルターニュ地方をイメージした『レコルト』が並んでいます。
□メープルホーム
【メープルホーム公式HPより引用http://www.maplehomes.co.jp/】
メープルホームも全国で輸入住宅を提供しているハウスメーカーですが、こちらは九州を除くエリアでの営業となっています。
『フレンチスタイル』や『パリのアパルトマン』など、海外の住宅デザインの良さを取り入れた商品が用意されています。
■まとめ
海外の住宅で重視されている「天然素材の使用」や「断熱性の高さ」、また、それらの良さを提供する輸入住宅メーカーの台頭などもあり、その中でも特に個性的で気品溢れるフレンチスタイル様式は、非常に人気を集めています。
エレガントな見た目だけでなく、断熱性や日本の住宅事情との相性も見極め、住んだ後の暮らしもイメージしながら検討すると良いでしょう。